藤沢市施工例 S様邸 造園外構 ドッグラン 大型バイク置き場工事
藤沢市施工例 S様邸 造園外構 ドッグラン 大型バイク置き場工事
神奈川県藤沢市にお住まいのS様から、お庭のリフォームについてご相談をいただきました。築40年のお宅は、亡くなったお祖父さまから受け継がれたそうで、現在この家にお住まいのS様は3代目のお孫さんにあたるそうです。
お庭が好きだったお祖父さまは、芝生を敷いたり、植木を植えたり、庭石を取り寄せて置いたりして楽しんでいたそうです。
家の中はリフォームされきれいな状態でしたが、庭は当時のままほおっておかれていたそうで、抜いても抜いても生えてくる雑草や、洋風のお宅に合わなくなった、和風の大きな庭石や植木をどうにかしたいとのご相談でした。
家の脇にはコンクリートを打ってありましたが、老朽化したコンクリートの割れ目から雑草が突き抜けて生えています。また、表面には苔がたくさん生えていました。このお宅のように、勾配のない水平なコンクリートは水がたまりやすく水はけが悪いので、苔が生えやすいのです。
最初お伺いしたときS様から「庭石を処分したら庭が広くなるだろうから、庭石を処分して欲しい。」とのお話を頂きましたが、私は捨てるのには反対しました。
これらの庭石は、お祖父さんが群馬の業者からわざわざ購入した高価な庭石だということで、捨てるのはもったいないと思いましたし、捨てると言っても、これだけの石を捨てるのにはそれだけで20~30万円の費用がかかります。 そんな捨て代を払うくらいなら、いま和風に組まれている庭石を洋風にうまく組みなおして活用した方がよいと思ったからです。
「そんな方法があるならぜひ頼みたい!」とS様にもご納得頂き、庭石を1つも捨てることなく活用することになりました。庭木に関しては、和風のいでたちでどうしても洋風の庭に合わないものは処分しましたが、それ以外は生かして活用することになりました。
こちらはお宅を外から見た写真です。「ブロック塀が崩れている」とS様のお母様が心配されていたので調べてみると、ブロック塀は大丈夫で、その下に基礎として使われている大谷石が剥がれてきていました。手で触っただけで表面がポロポロはがれてくるまでに風化していたのです。
大谷石は石質がやわらかいため、水を含むとは剥がれやすくなります。長年、濡れては剥がれ・・を繰り返しているうちに、ここまで痛んでしまったのです。本来、大谷石はこのような場所に用いるのには適していない石ですが、昔はそれがわからなくて、30~40年前にはよく使われていました。藤沢市や茅ヶ崎市、鎌倉市には今でもこういうお宅が結構残っています。
スチールフェンスも上下部分が錆びて穴があき、溶接の部分が朽ちてはずれています。
S様のお宅にはワンちゃんが2匹いらっしゃるとのことで、ドックランのように、ワンちゃんがお庭を自由に走り回れるようにしたいとのご希望でした。
S様のご家族はご主人が30代で奥さまが20代、お子さんも生まれたばかりという大変若いご一家で、この新しい世代のお宅にぴったり合うような、洋風のお庭に大チェンジするプランを立てさせて頂きました!
お庭の中央に英国風の平板でサークルの広場をつくり、S様ご希望のバーベキューを楽しめる洋風のお庭に変身させます。またワンちゃんがお庭を自由に走り回れるように、ドッグラン仕様にし、お悩みだった雑草も、防草シートと砂利で雑草対策します。
こちらが完成写真です。雑草だらけだった前庭は、防草シートを敷いた上に砂利をまいたので、もう草の心配はありません。
お庭の中央には、天然石調平板でサークルの広場をつくりました。この平板は自然な手割風の表情で、イギリスのヨークストーンに似た、柔らかい雰囲気の石です。砂利だけでは冷たい印象ですが、この天然石調平板のサークルで、温もりある雰囲気を演出することができます。「和風だった庭がこの広場のおかげで凄く洋風になったよ!」とS様も大変喜んでくださいました。サークルの中央に置いてあるのはお祖父さんが使っていたガーデンチェアだそうで、古いものを活用しました。
捨てたいとS様が仰っていた和風の庭石たちは、平らに並べて組み直しました。お庭でバーベキューをしたいとのご希望を伺っていましたので、平らに組み直すことで、庭石の上にお皿を置いたり腰掛けたりして便利にお使い頂けると思ったのです。サークルの広場もバーベキューをするのに最適です。砂利だけでは足場が悪いですからね。
老朽化したコンクリートから生えてきた雑草や苔だらけだった家の脇も、防草シートと砂利で雑草が生えないようにしました。
お庭スペースと玄関アプローチの境はフェンスでしきり、ワンちゃんがお庭を自由に走り回れるドックランにしました。これで来客があってもワンちゃんが外に飛び出す心配がありません。この境目のフェンスは、重い雰囲気にならないように、ネットフェンスを選びました。ネットフェンスは細く軽い印象なので、玄関アプローチからお庭へ続く視界を遮らず、広々と見せる効果があるのです。
フェンスの色も、境目を強調させず広さを感じさせるために黒色を選びました。黒色は白色より実は目立たないんですよ。お庭に入る門扉のデザインは、正門の門扉の色や形と同じものを選んで、統一感を出しました。アルミ製なので、錆びる心配はありません。
玄関アプローチはジェラストーンの石貼りでオシャレに仕上げました。南欧の石畳の雰囲気で素敵です。
土間の前には、もともとあった和風の飛び石を並べて活かしました。普通の業者なら面倒なので捨て賃をもらって廃棄するでしょうが、私は再利用しました。既存の古い物で新しいものを創り出すのは、技術を要することですが、「捨てずに大事に使う」は私のモットーで、腕の見せ所なのです。
土間と駐車場の間はウッドフェンスを設け、外からお部屋の中が見えないように目隠しをしました。玄関アプローチから駐車場へ続く門扉も、正門とペアのデザインのものを使用して統一感を出しました。洋風のお宅に合うモダンなデザインの扉です。
駐車場は、車を停めるスペースに加え、ご主人の趣味の大型バイクを置けるスペースも作りました。盗まれないようにタイヤに盗難防止用のチェーンキーを取り付けられるよう、金具をコンクリートに埋め込みました。これで安心です。
ブロック塀にはレンガタイルを貼り、洋風にチェンジさせました。ブロック塀を全部壊してレンガで外構をつくるとお金がかかりますが、こうして上から貼るとコストダウンになります。ただし、塀の一番上には本物のレンガを置いて、全面レンガ貼りの雰囲気を出すがテクです。ジェラストーンのオレンジと色味を合わせたので、外構全体に統一感があり、温かみのある印象です。
崩れているとお母様が心配されていた大谷石の基礎は、風化した大谷石の表面を削って、モルタルでお化粧し直しました。
階段から玄関アプローチへと続く敷地の境界線にも、ジェラストーンを一直線に並べて貼りました。玄関→階段から続くトータルコディネートです。ちょっとした工夫ですが、手の込んだこだわりを感じて頂ければ幸いです。
和風の植木や庭石と雑草で埋め尽くされていたお庭が、若いご夫婦に相応しい洋風のお庭にびっくり大チェンジしました。「自分では思いつかないような今風の庭になって嬉しいよ。捨てようと思っていた庭石もうまく活用してくれたし、グリーンパトロールさんの企画力はすごいね!」と、S様にも大変喜んでいただけました。