藤沢市T様 雑草対策 芝生の庭 カーポート 外構工事施工例
藤沢市T様 雑草対策 芝生の庭 カーポート 外構工事施工例
雑草が腰の高さまで生えてお困りだったT様。私がお伺いした時は、ご主人が大変な思いをして草取りをされた後できれいでしたが、またほおっておくと草だらけになってしまうので、雑草に困らないお庭にしたいとのご相談でした。
またカーポートの設置もご希望でした。理由は2つあり、1つ目は愛車を雨や日差しから守るため、そして2つ目は、ご自宅の隣にお仕事場があるT様が、雨の日に仕事場に移動する際、雨よけになるものが欲しいということでした。
また、お亡くなりになったご主人のお父様がお庭好きで、たくさんの大きな庭石を玄関やお庭に据えていらっしゃいましたが、これらの和風な石組みが、今の洋風のお宅に合わないのでなんとかしたい・・とのことでした。
庭石も捨てるとなると費用がかかります。しかも拝見するとどれもりっぱな庭石ですし、お父様の思い出の品でもあります。取り除いて処分するのはもったいないと思い、捨てずに活かすご提案をしました。
また、駐車場の段差がタイヤの衝撃で割れてきていたので、この段差をなくして駐車スペースを広くし、小さめの車をもう一台置けるようにしたいとのご要望でした。
お庭の方にも和風に組まれた庭石がたくさんありました。
今回のお庭改造のメインテーマは「和風のお庭を洋風に変身させる」ことですが、和風の石組みを洋風に変えるのは、実はそう容易ではありません。しかしこのような、熟練した造園工の技術を必要とするものは、グリーン・パトロールの得意とするところですので、安心してお任せいただきたいです。
ご提案した平面プランはこちらです。
ご主人から芝生を育てたいとのご希望を伺いましたので、中央に芝生を植えるスペースを作り、周りにジェラストーンを貼ることにしました(上図①)。排水枡もジェラストーンで囲って見栄え良くします。(上図②)
駐車場側のお庭の端には、奥様から「パンジーやペチュニアなどの洋風のお花を育てて楽しむスペースが欲しいと」のご要望をいただきましたので、花壇を作ることになりました。(上図③)
こちらは立面図です。このジェラストーンの配置は、見た目の良さだけでなく、お庭の管理ツールとしての利点があります。
まず第一に、芝生の面積を極力減らすことで、芝の維持管理が楽になります。第二に、芝生や花壇、植木の水やりや手入れの際、ジェラストーンの通りみち(上図④)を利用することで、芝が傷むのを防ぎます。芝生は同じ箇所ばかり踏んでいると、その箇所だけ剥げてきて見た目が悪くなってしまいます。
他にも、太陽の光で温まるジェラストーンなどの石素材の周辺は、植物がよく成長するなど、様々な利点がこのジェラストーンにあるのです。
こちらは工事中の様子です。職人が一つ一つ丁寧にジェラストーンを並べて貼っていきます。
こちらは完成写真です。芝生の島の周りにジェラストーンの川が流れるイメージのデザインです。奥様のご希望の花壇も完成しました。半分は私どもでお花を植え、残りの半分は奥様のお好きなお花を植えていただけるようにあけておきました。
また、花壇と駐車場の境目には御影石を使いました。色が強いレンガなどを使うと、レンガだけが目だって浮いて見えてしまいますが、この御影石ならジェラストーンと同じ淡い色調なので、統一感があります。同じ色調だけど単調ではなく変化がある、そんなデザインに仕上げました。
植込みには、ツツジとサツキを植えて、なるべく植込みの土部分に雑草が生えてこないように、雑草対策を行いました。花の時期がツツジより少し後になるサツキを混ぜて植えることにより、花の時期を長く楽しめます。
和風の石組みは洋風のジェラストーンと一体化するようにはめ込み、護岸の庭石の役割で配置しました。
洋風のジェラストーンとうまく一体化したこれらの庭石は、上に物が置けるように、平たい面を上にして配置しました。この上に植木鉢を置いて季節ごとに入れ替えれば、その季節毎の旬のお花を楽しむことが出来ます。
玄関前に置かれていた背の高い大きな庭石はこちらに移動し、また、玄関に植えられていたもみじの木はこちらに移植しました。包帯でグルグに巻いているように見えるのは、幹焼け防止のために藁で養生しているのです。移植する際根っこを切るのですが、すると根から水分を上げる量が減ってしまうため、日光が当たると幹の表面が乾燥し皮がはがれてきてしまいます。それを防いで幹を守るために施しているのです。
排水枡もきれいに出来上がりました。蓋部分は砂利をしいたので、水も溜まりませんし、砂利をどければ、蓋を開けて排水溝のお掃除も出来ます。
軒下は、テラコッタのタイルを貼って洋風に仕上げました。テラコッタタイルの色も、よくある素焼き風の赤いものではなく、ジェラストーンの色に合う、落ち着いた薄い色のものを探してきました。南欧のカフェテラスのような雰囲気で素敵です。
カーポートも完成しました。アウトドア好きのT様は、今度RV車に乗り換えるご予定だそうで、大きなRV車が車の上にキャリーを積んでも入れるよう、背の高いハイルーフ仕様のカーポートを設置しました。
入口の門は跳ね上げ門扉(ラビーネ)で、リモンコンで上下に開閉する電動タイプです。雨の日も車を降りずにリモコンで門を開け閉めできるのでとても便利です。
カーポートに使われている屋根材は紫外線低減の材料が入っているので、車を日焼けから守ります。また耐衝撃タイプなので、例えば屋根に積もった雪が滑り落ちて車を直撃することがありますが、そのようなケースからも車を守ってくれます。
門の横の壁も、ブロックの上にタイルを貼って、モダンに変身させました。
また、駐車場にあった段差を取り除き、庭石や木を移動させ、駐車場を広くしました。小さめの車ならもう一台置けるだけのスペースが生まれました。
リモコン操作で開閉する電動式の門扉は、その電源を家からひっぱってこないといけません。通常ですと、家からひいた配線が空中にブランと浮く感じになりますが、それでは見た目があまりよくないので、私どものほうで工夫して、地中に埋設しうまく隠しました。
私はいつも、そのお庭に既にある庭石や木や物を出来るだけ活かしながら、新しいものを作るご提案をしております。切り倒したり処分したり新しいものに買い換えるのは簡単にできますが、木には言霊がありますし、物には思いがあり、それらを大切にしたいからです。今回もそのような思いでご提案をさせていただきました。
今回は、和風のお庭を既存のものを活かし洋風にするという点や、色々な素材を組み合わせ変化のあるデザインにしながらも色調を合わせ統一感を出す、という点に力を入れました。
生まれ変わったお庭を見て「さすがグリーン・パトロールさん。職人さんの腕が良いね!」と、ご主人にも奥様にも大変喜んでいただきました。